



Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE
横道ついでに私の拙い経験で言えば、このTPA18TYPEは、ストロークの大小はありますが、フォロースルーでトゥがカップを示す様な時は良い転がりをしてくれます。この辺はアイアンと同じ動作でしょうか。ボールをちゃんと捕まえる動作を学習するにも良い練習になります。またミスはややトゥ目のヒットの時はひろってくれますが、ヒール目には厳しい感じです。
今回は露出を押さえたアンダーな写真が多いですが、実際は素晴らしい発色のDLCです。次回以降で。



Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE
実はブログは年内休止と決めていたのだけど、KITADAさんのこのパターを見て、今再開しなければ!という想いに駆られました。パターという道具に魅入られた人なら誰でも感じる、美しく気高いオーラを放つパターです。KITADAさんのエールに、僕のあらん限りの感謝をしつつ。
SMのMはMarineのMで船舶用鋼材という意味です。(ちなみにSはStructureの略)昔の船はリベット止めでしたが今は溶接ですのでSM材が溶接構造材となったのです。SM材はその名の示すとおり溶接性に優れておりそのため炭素、ケイ素、マンガンの%を規定してあり、そのほとんどがキルド鋼かセミキルド鋼です。キルド鋼とは炭素鋼の精製法による分類の名称の一つ。溶溶融状態の鋼塊にケイ素やアルミニウムのような脱酸剤を加えてガスを取り除いて作った鋼の事で鎮静鋼と言われています。SM材のなかでSM490Aとは溶接構造用耐候性熱間圧延鋼材といって1グレード上の材料です。耐候性を高めるためにSM材に銅、クロムを添加してさらにモリブデン、ニオブ、ニッケル、チタン、バナジウム、またはジルコニウムのいずれか1種類以上添加されることを規定してあります。
耐候性を高めるためにこれらの元素を添加してあるのですが、そのせいで強度は必然的に高くなっています。まあ、SSなどに比べるとステンレスほどでは無いにせよ錆びにくいし薄く、細く作っても大丈夫ということになります。あと鉄の組織の密度もSS材に比べると高く、たぶんそんなこともあって同じ鉄のパターと打音が違うのかも知れません。それをソフトに感じるかどうかは個人差が有るとは思います。入手は難しくは無いですが、SS材など一般的な鋼よりは若干値段が高いです。作ってみて分かったことは削りはちょっと難削の部類でステンレスほどではありませんが鉄としては粘さを感じました。磨くとSS材よりもよく光ります。過去にネックを溶接したときはブローホールが無くて溶接しやすかったです。
SM490Aおわかりいただけたでしょうか。
と言うことです。SS材と言っているのは、ステンレススチールではなくて、steel-structure、つまり鉄ですね。ですから、鉄とステンレスの中間のような素材と思います。磨くと光りやすいと言うことなので、ちょっと興味が出てきました。
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Σ 50mm F1.4 EX DG HSM
まだ生後4ヶ月。やんちゃざかりで困った物です。おてんばは誰に似たのか。一番の被害者は下の娘。おもちゃにされています。もっともお財布的には僕が一番の被害者かも。でも新しい家族、プライスレスの一杯思い出が出来ると思います。


SM490Aも素材としては鉄であり、当然錆も発生する。ステンレスに着色ができないか?ではじまったD.L.Cだったけど、防錆効果と手入れの簡潔さはガンブルーをはるかにしのぐ訳で、鉄素材にD.L.Cを施したのは、正しく効果を最大限に発揮するものだと思う。もちろん世界初だろうし。


Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE
このパター、ソール面がとにかく美しい。宇宙の青。深くて淡い神秘の色。手にすれば虜になること間違いない。

NEX-C3 E 18-55mm F3.5-5.6 OSS
右上がレフ板ですね。これで光の入り方などをコントロールします。三脚はマクロ撮影専門の小型の物に、雲台はスーパーマグスライダーという、ネジでカメラを前後左右、微妙に動かすことが出来るものです。少しのアングルの変更は十分にこれでできますし、ピン位置の調節もできる優れものです。なかなか 慣れないので、セッティングだけで小一時間かかってしまうのですが、ピンずれが起こりにくく、パンフォーカスで写真が欲しいときで、なるべくISOを上げたくない時には、どうしてもスローなシャッタースピードにしなくてはいけないので、あらゆる所から見て、最低限のセッティングとなります。定点でピント位置をずらしていくのにも最適です。シャッターもレリーズという、いはば有線のリモコンを使います。これはシャッターを押し込む際に、微妙に手ぶれを起こすことを防ぐためです。
撮影時、まずは背面のモニターで構図を決めます。カメラよりはパターの載っている台座ごと動かすことが多いです。構図が決まるとピントの合掌位置を決めて、ファインダーを覗きながら、ピントを合わせます。再び背面の液晶でこの位置を10倍に写しだし、より正確にマニュアルでピントを合わせます。最後にまたファインダーを覗いて最終確認をしながら、リモコンでシャッターをきるわけです。こんな感じで1時間半、腰痛と闘いながら(笑)撮影しています。



Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE
いや!実に絵になるパターだと思います。



Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE
観念的な話で恐縮だけれども、僕は最近パッティングには「入れる」という意志が一番大事ではないかと思っている。その「入れる」という意志を具現化しやすいパターこそ、その人にとって最も優れた、あるいはマッチしたパターではないかと思う。ストロークや技術、様々な数値も大事だろうけど、家でどれだけ意志の無い練習をしても、コースでの痺れる2mパーパットの練習にはならないと思う。話が横道に逸れてしまったけど、実はパター自体も意志あるものであり、パターの意思=作り手の意思を感じなければ、この「入れる」という本当の意思が解らないのではないかと思う。これを何となくだけど教えてくれたのはKITADA GOLF DESIGNの数々のパター達だし、KITADAさんからも同じようなメールをいただいたので、僕の様な素人が偉そうに言うことではない事は重々承知で書かせていただきました。



Carl Zeiss Makro Planar T* 2/50 ZE
お分かりの方も多いと思いますが、これはリンクいただいているlife-is-vainさんがオーダーされたもの。ご厚意で私がお先に拝見させて頂き、さらに撮影までさせていただきました。にも関わらず、私の都合で色々ご迷惑をおかけして、誠に申し訳ありませんでした。この場をお借りしてお詫びさせて頂きます。
D.L.C GALAXY、まだまだその魅力に迫りたいと思います。